ソニーが10年以上の長寿命を実現する大容量蓄電モジュール「LIM1001」を出荷♪

 ソニーが、10年以上の長寿命を実現する大容量蓄電モジュールを4月下旬に出荷する予定だそうです(♪)。
 概略は、GIGAZINEの4月18日付け記事「ソニーが10年以上の長寿命を実現する大容量蓄電モジュール『LIM1001』を出荷へ、レアメタルが不要に」で、読んでください。
 ソニー自体のリリース記事は、右に。⇒ 「オリビン型リン酸鉄を用いたリチウムイオン二次電池で1.2kWh蓄電モジュールの量産出荷を開始」SONY


 「大容量」と言っても、モジュール単体だと、容量1.2kWh、公称電圧51.2V、最大出力2.5kW。で標準充電条件は57.6V、24Aで2.5時間。
 単体だと、消費電力1200Wの機器を1時間利用可能って性能だそうですけど。
 東日本大震災と、その後の首都圏計画停電では、震災時あるいはその後の携帯電話充電の重要性は周知されてます。そうした使用法には、単体でも充分ですよね。
 あるいは、突然の停電の時に、パソコン類に、自動的に一定時間電源を供給するシステムとも併用できますよね。


 室温(23度)で1日1回の充電、放電をしてけば、10年以上の長寿命。1時間で90%を充電できる急速充電性能も備えてるってあたりは、魅力的。
 単体のサイズは、432×421×80mm、重量は約17kg。


 モジュール複数を直列、並列に接続していきことで、高電圧、高容量化への拡張が可能。
 制御機器を併用することで、電池の利用状態を安全に制御することも可能になって、住宅用蓄電システム、電気自動車用の充電ステーションなどの用途にも対応、ってことらしいです。


 ソニーニュースリリースでは、「オープン価格」ってなってますけど、おそらく、市場価格は、個人で買えないような価格帯にはならなそうな感じです。
 なんでもレアメタルなコバルトは使ってないシステムだそうだから。
 多分、1度に導入しようとすれば、200万円とかかかる、家庭用太陽光パネルシステムよりも買いやすい商品だろう、とは思います。
(ただ詳しい知人に聞いてみたら、「オリビン型リン酸リチウム」は、「普通のリチウム電池より安価」だし、「環境負荷も低いかもしれない」。けれど「供給は、そうそう豊富ってわけでもない」らしいです)


 市場価格がどうなるかは、様子をみないとわかんないけど。価格によっては、ユーザーの工夫次第で、1戸で、2個、3個と購入していってもいい。そういう使い方が広がれば、単価も下がっていくことが期待されます。

 ソニーさんの、その線の販売戦略計算してる感じですよね。
 やるわねー、ソニーさん☆