この1年の身辺の様子

 大震災と、東電の原発事故から、もうすぐ1年です。

 横浜に住んでるアタシの身辺でも、去年1年、それなりに色んなことがありました。
 偶然、幸いにも、地震の被害が軽微だった地域に住んでますけれど。仕事は、キツくなった。女装者のフリー・ライターなんて、元々不安定ですけど。経済的には低空飛行が続いた1年。

 どうにかしなくちゃて考えるんですけど。わたわたと追い立てられてる感じの1年でした。


 身辺関係では、3.11をきっかけに、実家と行き来する回数が増えたのも随分変わったこと。

 こっちは、自分でもいいことと思ってますし。実家のある町内に住んでる妹も喜んでくれてる。
 行き来する回数増えて、時間のやりくりがキツめになったけれど。張り合いみたいのが感じられて嬉しい。

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 母親、「津波とか来たら死ぬだけ」とか、考えなしに言っちゃってくれるんです。アタシは、実家に行っては、非常食やら防災関係やら整えることを、重ねた1年でした。

 話をしてると、母の気分も伝わってはくるんですね。
 実家は、湘南の海岸まで歩いて5分みたいなとこに位置してて。母親は、もし、大津波がきたら、とても逃げ切れない、みたいに思ってる。
 その辺は、同じ町内に住んでる妹が、色々考えてくれてるんですけど。

 アタシの方は、「そうは言っても、死ないで、地震で困ったことにななるかもしれないでしょ」って言って、実家に行っては、防災関係あれこれ整えてるんです。
 非常食、非常飲料の整備とか、ガラスにひび割れ防止フィルム貼ったり。物置の整理したり、あれやこれや。
 自宅の方でも、せっせとやってることですしね。

 妹は子供もいるし(アタシにとっては甥と姪)、相談しあって、分担してます。まだまだやることあるんだわ。

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 アタシ、父親とは折り合いが悪いんですね。


 父子の折り合いがよくないのは、世間でもあることでしょうけど。
 MtF(Male to Female=女装者とか性転換者とか)だと、珍しくもない。この件は、性の自己認知(性的自己同一性)が肉体とと心で一致してる男性でも女性でも、想像つくんじゃぁないかしら(??)。
 その想像は、概ねは、ハズレてもないかと思います。

 アタシの場合だと、女装者なこと、父母にはカムアウトしないって、ずっと昔に決めてる。
(あ、去年、妹と相談して、妹の方の家族にはささやかにカムアウトしたんです。ほっとしたけど、これは別のお話)

 母は、アタシが「女装もする」くらいに思ってて、知ってはいるんですけど。「女装趣味のオトコ」て理解。
 父は、アタシが女装者なことなんか知ってもない。
 それでも、ずっと父との折り合いは悪かったんです。

 母親とアタシは、たまにはケンカなんかもしちゃうくらいには仲もいい。
 つまり、ケンカしても仲直りできる、普通の親子関係。
 父親とは、喧嘩する気にもなんない。てゆーか、いったんはじめちゃうと、ドロドロになりすぎちゃうようでした。ずっと。


 でも、3.11をきっかけに、実家に顔出す回数増やしたら、父親、老いて幼児化しちゃってたんだわ。
 こーなると、もうケンカにもなんない(笑)。
 ずっと確執あったんだけど、なんか気が緩んじゃったわ。その代わり、“あー、これは母さんも大変だわ”とは思った。


 3.11の前から、母親や妹から、父が老いてるって聞いてはいたんですけど。たまに顔出した時には、そんなでもないじゃーんて感じだった。
 今にして思うと、3.11前は、ムスコ(アタシのことね)が顔出すときは、ムリして気を張ってたみたい。
 妹に色々聞いてみると、一昨年父が転んで骨折したあと、直ってからも出不精になって、その頃から後、急速に幼児化進んだみたいです。

 そんなわけなんで、今年も、去年よりも実家との行き来、できるだけ増やしてくつもり。
 アタシの身辺は、そんな1年でした。大まかに書いたけど、細かく書き出すと、きりないし。