BBC WORLD NEWS:フィラデルフィア(U.S.A.)の若者暴動って初めて聞いた

 BBC WORLD NEWSで週末に組まれてる番組枠、“World Features”。日本で視聴できるCSの番組表だと、土、日、月(午前中)に30分枠が何度も組まれてます。

 “World Features”の放送枠内では、「Reporters(レポーターズ)」と、U.K.の1週間の主要ニュース「UKレポーターズ(UK Reporters)」、それと、世界各地の先端医療や、医療関連プロジェクトをレポートする「Health Show(ヘルス・ショー)」が、何度かずつ放送される形。
 後、先週末放送分の“World Features”放送枠では、リビアトリポリ陥落のBREAKING NEWS(速報)が、たびたび入ってました。

 1週間の「ワールド・ニュース(World News)」などからセレクトされた現地レポートに、スタジオでの解説も交えて構成した番組、“Reporters”については。
 “BBC WORLD NEWS”の週間セレクションって言うと、言いすぎかもだけど、そんな趣も感じる番組です。NHK総合(地上波)で週末にやってる「海外ネットワーク」に、構成は似てるけど、内容はかなり違うと思う。

  • 番組のオフィシャル・サイト(英文)は右に。⇒Reporters


 先週分の“REPORTERS”は、スタジオ・キャスター、フィリッパ・トーマス(PHILIPPA THOMAS)で、放映された現地レポートは、次の4本のレポート(放送順)。

  • 「U.S.のフィラデルフィアで、若者の暴動対策として、週末青少年の夜間外出禁止令を公布した、ってレポート」LAURA TREVELYAN
  • 「ロシアから、ソ連崩壊後20年目の世相の変化をレポート」STEVE ROSENBERG
  • 「UK本土の沿海上で建設の進む風力発電プラントについてのレポート」DAVID SHUKMAN
  • 「パリの地下にあるカタコンベなど地下通路網の探訪レポート」CHRISTIAN FRASIER

 先週末放送分で、放送されたレポートは、どれもそれぞれに興味深かったです。

 U.S.北部のフィラデルフィアからの、青少年の夜間外出禁止令のレポートは、フィラデルフィアでも、SNSを媒介にした暴動が起きたことへの抑止策、って話で。アタシは、フィラデルフィアの暴動なんて初耳だったんで、関心を惹かれました。ちょっと調べてみたら、今年の夏市街地で突発的に断続、って話みたいですね。


 「UK本土の沿海上で建設の進む風力発電プラントについてのレポート」は、画像や編集がわかり易く、臨場感が強いとこがよかったです。
 実は、放送されたのは、同じレポーター(DAVID SHUKMAN)がレポートしてる一連の短いレポートが再編集されたものだったんですけど。それぞれの短いレポートも、続き物とは言え、単体でもまとまりがあるんですよね。手間がかかってるし、配慮もあるなーって思います。
 特に、臨場感が強いレポートは、次の5本でしょうか。BBCのアーガイブを観ると、もう数本公開されてて、続けて観ても面白いんですが。

 まとまった解説記事としては、文章主体の右コンテンツも公開されてます⇒ “Three steps to build a wind farm”


 「ロシアから、ソ連崩壊後20年目の世相の変化をレポート」は、ちょっと英語版の画像ファイルだけだと、面白みがつかみづらいかもしれない。

 レポートしたステーヴ・ローゼンバーグ(STEVE ROSENBERG)は、ソ連崩壊当時、モスクワで暮らしてたってことで。2分43秒の短いレポートですけど、モスクワのある通りに面した店舗などを取材するだけで、将来に楽観的な人たちや悲観的な人たちを対照的に紹介。
 切り口のセンスがいいんですよね。BBC WORLD NEWSには“OneSqureMile(1平方マイルの旅)”って、面白い探訪レポート番組があるけど、それに通じるセンスだと思います。


 「パリの地下にあるカタコンベなど地下通路網の探訪レポート」は、時事的な話題性は弱い題材ですよね。アタシも、今週の4本に、リビア関係でもシリア関係でもなくて、これが選ばれたのは少し意外でしたけど。
 史跡探訪レポートとしても、2分40秒にすぎないけど、現場臨場感があるのがいい。
 一見、地味な作りだけど、史跡スポット自体をきめ細かに映して観せてくれるアプローチがいい。雰囲気的な再現画像とか差し挟んでないですよね。2分40秒じゃぁ、そんな余分なデコレーション入れてる暇ないでしょうし。