BBC WORLD NEWS:先週の“World Features”では、BREAKING NEWS(速報)でオバマ米大統領演説も流された

 BBC WORLD NEWSで週末に組まれてる番組枠、“World Features”。日本で視聴できるCSの番組表だと、土、日、月(午前中)に30分枠が何度も組まれてます。

 “World Features”の放送枠内で、「Reporters(レポーターズ)」と、U.K.の1週間の主要ニュース「UKレポート」が“World Features”枠内で何度かずつリピート放映される形。
 “Reporters”の方は、1週間の「ワールド・ニュース(World News)」などからセレクトされた現地レポートに、スタジオでの解説も交えて構成した番組。“BBC WORLD NEWS”の週間セレクションって言うと、言いすぎかもだけど、そんな趣も感じる番組です。
 NHK総合(地上波)で週末にやってる「海外ネットワーク」に、構成は似てるけど、内容はかなり違うと思う。

  • 番組のオフィシャル・サイト(英文)は右に。⇒ Reporters


 今週の“REPORTERS”で放映された現地レポートのクリップは、次の4本。

  • リビア西部の港湾都市ミスラタからの現地レポート。
  • タイ(タイランド)での内紛から概ね1年めのその後を現地レポート。
  • ルワンダのユウス・サッカーチームが、アンダー17のワールドカップ出場前に、イングランドで練習してる様子のレポート。
  • カリフォルニア(U.S.A.)で、財政危機から停止された刑務所受刑者のリハビリ・プログラムと、アカデミー賞俳優ティム・ロビンスがボランティアで維持してるカリキュラムをレポート。

 後、先の週末、BBC WORLSは、、“World Features”枠、他で、オバマU.S.大統領が、ワシントンでもたれたアメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)にておこなった演説をBREAKING NEWS(速報)扱いで流してました。
 イスラエル領、パレスチナ領の境界(国境)を、1967年当時の合意ラインを「踏まえて」策定していくべきだ、って旨が言われた演説で。これは、どうしても注目ですよね。
 先週報じられたオバマ発言の補足って赴きの演説で、聴きようによっては、妥協的な修正とも聞こえるけど。実に微妙な発言です。
 「1967年当時の合意ラインを『踏まえて』、その後に獲得されてる土地の状況を再検討しなくてはならない」。この「再検討」については、土地交換(swaps)についての言及も聴かれます。

 「私のこの意見に反対があるのも知ってます」と言いながら、少なくとも、中東のほぼ全域に広がりつつある民主化運動を踏まえての発言だろう、とは思えます。
 AIPACの会場でおこなわれた演説中の発言ってこともあるでしょうけど。「この(オバマ大統領の)意見についての最終的な決定を下すのは、イスラエル政府です」としてる。
 でも一方で、「最終的な和平と言うのは、パレスチナ国家が樹立されることによって達成されるはずです。私は、それを目指しています」と、演説を締めくくっていました。

  • オバマU.S.大統領のAIPAC演説」は、4分弱ほどにクリップされてるけど、「1967年当時の合意ラインで確定すべき」って発言のあたりをクライマックスに持ってきたようなクリップ画像が、次のページから観れます⇒“Obama 'clarifies' stance on 1967 border issue”。演説が締めくくられるあたりは、(放送とは違って)この画像ファイルではカットされてるのが残念です。


 さて、速報ニュース以外の今週の“REPORTERS”ですけど。
 放送された内、アタシたち日本人が1番気になるのは、やっぱり「タイ(タイランド)での内紛から概ね1年めのその後を現地レポート」でしょうか。
 このレポートは、軍に勤務した夫の殉職をきっかけに、軍に入隊した若い未亡人と、看護婦だった25歳の娘が政府側に銃殺されたことをきっかけに、タクシン派の活動に参加した母親とに、個別におこなったインタビューを構成し、対照的に報じたもの。
 番組で放送された画像ファイル、“Thailand remembers 'red-shirt' protest one year on”は、たったの2分37秒。冗長なところがない、コンパクトな現地レポートです。


 後、アタシ的には、「リビア西部の港湾都市ミスラタからの現地レポート」も注目でした。
 トリポリ側(カダフィ側政府軍)が、ミスラタ攻囲から撤収(一時退却??)したので、欧米の報道陣としてははじめてミスラタに上陸したってレポート。
 番組で放送されたミスラタからのレポート、元は2本の現地レポートでした。
 まず、“Libya crisis: Misrata celebrates among the ruins”(5月16日リリース)は、これまた、たったの2分45秒。コンパクトだけど臨場感あって訴えかけてくる力も強い現地レポートです。
 それから、“How Misrata is adapting to life under conflict”。こっちは、5月18日にリリースされた画像ファイルで、2分50秒。ミスラタからの続報ってとこでしょうか。


 後、この際だから、BBC WORLDが、最近リリースしてるリビア関連の報道画像の内、アタシが個人的に気になってるのをいくつか挙げときます。