BBC WORLD NEWS:先週の“REPORTERS”

 BBC WORLD NEWSで週末に組まれてる番組枠、“Reporters(レポーターズ)”。日本で視聴できるCSの番組表だと、土、日、月(午前中)に30分枠が何度か組まれてます。

  • 番組のオフィシャル・サイト(英文)は右に。⇒ Reporters

 “Reporters”は、1週間の「ワールド・ニュース(World News)」などからセレクトされた現地レポートに、スタジオでの解説も交えて構成した番組。“BBC WORLD NEWS”の週間セレクションって言うと、言いすぎかもだけど、そんな趣も感じる番組。

 NHK総合(地上波)で週末にやってる「海外ネットワーク」に、構成は似てるけど、内容はかなり違うと思う。


 今週の“REPORTERS”で放映された報道クリップは、次の5本。

  • パキスタンで、タリバンに感化された自爆テロ未遂犯の少年の談話などで構成した現地レポ。
  • メキシコ湾での原油流出事故まら1年。なお環境回復作業の途上であるルイジアナ州(U.S.A.)の様子。
  • ロシアにアフリカから逃れた難民たちが、難民キャンプで迫害を被っているとの訴えを報道。
  • ベネズエラ社会主義的政策の明暗を報道。
  • イギリスにもいる、王制反対論者の意見を紹介。

 この週にセレクト放送された現地レポートで、日本人の関心が高いのは「事故後1年」のアメリカメキシコ湾岸の報道じゃぁないかと思います。
 日本の原発事故も、国民は、長期化覚悟しないといけないはずですし。

 放送されたクリップは、“Deepwater Horizon oil spill clean up one year on”のページから観れます。


 アタシは、個人的には「イギリス(U.K.)にもいる、王制反対論者」の報道の、報道の仕方には感心したですね。
 レポーターが言うには、「U.K.にも王制反対論者は全人口の25%ほどいる」とのこと。
 だったら、言い分もきちんと報じておかないと、ってことでしょうね。

 このレポートで感心するのは、レポーター、「反君主制主義」のことを、良いとか悪いとかの価値判断を控えながら、あるいは、好きだとも嫌いだとも情緒的なコメントを挟まないで、それでいてきちんと、彼らの主張の要点は紹介してることなんですね。
 日本のレポーターだと、何か情緒的な寸評を付けたり価値判断を差し挟みがちなとこと思いますが。BBCのレポートには、余裕のようなもの感じることが多いです。

 こちらのレポートの放送されたクリップは、“British republicans' Royal wedding frustration”のページから観れます。