今週の“HARDtalk”
BBCで、ロングランなインタビュー番組“HARD TALK”。ワールドニュースの日本語放送でも観れます。
30分枠のインタビュー番組で、日替わりプログラムなので、もちろん当たり外れもあるけれど。平均点は高い。
タイトルの「ハード・トーク」通り、インタビュアーが、インタビュー相手に、冷静で理詰めな質問を重ねていくインタビュー。冷静さを崩した方がみっともない、って感じのマン・ツー・マン、ディベートで、面白い時は、ムチャクチャ面白いし、そこそこの時でも、面白さの平均点は高いんだわ。
ちょっと、日本では似た感じのインタビュー番組を、アタシは観た覚えがありません。
日本製でも、探せば同じような感じのものもありはするんだろうけど。TV放映の、ロングラン番組として成り立ってるBBCの“HARD TALK”からは、製作陣の矜持や自信の類が感じられる。特に、インタビュアーから感じることが多い。
今週は、次のようなインタビューが放映された。
- 24日(月):IT評論家の、エフゲニン・モロゾヴ(Evgenin Morozov)。
- 25日(火):スウェーデンで反移民政策を掲げ小数議席を得た政党の党首、ジミー・アケケン(Jimmie Akkesson)。
- 26日(水):“Weight Watchers International”なる団体の、チーフ・サイエンティフィック・オフィサー、カレン・ミュラー・コヴァッチ(Karen Miller Kovach)
- 27日(木):実話に基づくとされる映画“The Whistleblower”の原作者、Katryn Bolkovac(キャスリン・ボルコヴァク)。彼女は、10年前、ボスニアを国際支援する警察行動にボランティア団体の一員として参加。同じ団体の男性職員が、現地の売春組織と関係してることを知り、内部で訴えたが、告発が握りつぶされた後、降格、解雇された、とのこと。
24日分、26日分は、スティーフェン・サッカー(Stephen Sackar)が、26日、27日分は、サラ・モンタギュー(Sarah Montague)が、インタビュアーを勤めてた。
今週放送分の“HARD TALK”は、率直に言って、この番組としては「並」の出来と思える回ばかりだった。
それでも、24日の回で話題になった、チュニジア政変やエジプト騒乱へのITなどの影響とか、興味深い話題は多いから、この番組はいい。