“SOUL DEEP”(ソウル・ディープ)

 27日には、NHK・BS1の「世界のドキュメンタリー」枠で放映されてた2003年、BBC製作の“SOUL DEEP”(ソウル・ディープ)全6回のアンコール放映が終了。
 22日に第1回“the birth of Soul”(邦題「ソウルミュージック誕生」)がオンエアされて。27日には第6回“
FROM GHETTO TO FABLIOUS"(邦題「ヒップホップ時代のソウル」)がオンエアされた。

 このシリーズ、大まかには、アメリカ(U.S.A.)の黒人ポップミュージックの歴史って感じ。
 6回を通して、R&Bから、ヒップホップまでの流れを描くわけだけど。列伝ぽいところ、群像史っぽいとこがうまくかみ合ってて面白いのだわ。
 つまり、エポックを年表順に追いかけて「歴史はこういうふうに進んできました」みたいな単線かつ点描な整理にはなってないんだわ。そこがいい♪
 歴史の実態って、常に局面局面に、大きな進展の抗うようにして大小の渦が逆巻いたりせめぎあったりしてるもんじゃん。
 例えば、第3回“THE SOUND OF YOUNG AMERICA”(邦題「モータウンサウンド」)では、モータウンとライバル会社のせめぎ合いを、再構成しながら、それぞれに属したアーティストたちの当時を手際よく、効果的に描いてる。

 ちなみに、“SOUL DEEP”(ソウル・ディープ)の次は、間を空けずに、暗殺される前後のキング牧師と暗殺事件をドキュメンタリー再構成した“Road to Memphis”(邦題「メンフィスへの道」,Insignia Films,U.S.A.,2010)がアンコール放映される。

 このドキュメンタリーは、アタシ前に観たけど、よかったな。
 “SOUL DEEP”(ソウル・ディープ)に続けてアンコールする編成も狙いはわかるし、いいと思う。
(正確には28日(土)には、「メンフィスへの道」の前編をやって、29日(日)には後編を)