アクセプト(accept)

 昨日分のダイアリー「LGBTで言うと、TでB - 佳那の日記」を書きながら、思ったんだけど。
 アタシも含めたLGBTが、それぞれに求めてる事柄って、アクセプト(Accept)って言っていいんじゃないかな。

 「アクセプト」を、「許容」と思うか、「受容」と思うか、それとも……、みたいなニュアンスは、人それぞれになるはずですけど。色々なタイプの人がいるLGBTのそれぞれが、「自分に納得のいく在り方で、暮らしていって構わない」みたいな納得がほしいんだ、って思う。
――アタシたちがそれぞれに求めてる事柄に共通する性質を言ってみるなら、「アクセプト」って言ってもよいのではないでしょうか。


 例えば、深刻なGID(性的自己同一性障害)のTS(Trans-Sexual)の人なら、本来の性別でのアクセプトが優先的に大事なんだと思う。TSとしてのカムアウトとか避けたい人がいるのはわかる。
 逆に、性自認がオトコだけど、女装が好きって、TV(Trans-Vestite)の人なら、普段の自分と、女装してる自分を、別キャラとしてアクセプトしてほしいかもしれない。こっちも人によるわけでしょうけど。

 アタシは、もしかしたらCD(Cross Dresser)なのかもしれないけれど、あえて、Trans-Gender(TG)を自称してて。女性ホルモンの投与とかもしれないから、まがい物のTGみたいに言われることもなくはないけど。
 それでも構わない。アタシは、普段からオンナのつもりで暮らしてる自分がアクセプトされたい――アクセプトしてくれる人を増やしていきたいから。


 ところで、アタシは、そんな美人さんとかではないんで。オンナとして遇してくれる人はいても、心の中で、オンナとして認知してくれる人は、きっといない。
 女装者の間のスラングで言う「パス度」、まあ赤点なんですよ(苦笑)。
(この「パス」って言うのは、「試験をパスする」とか、あーゆーニュアンス)

 アタシにとっては、そんなヤツでも普通に日常的なやりとりをしてくれる人が、アクセプトしてくれる人。
 ご近所さんとか。仕事上のおつきあいのある人たちとか。あるいは、いきつけのお店の店員さんとか。はたまた趣味な分野の知人友人とか。もちろんLGBTな人たちも。

 それだけで満足かってゆーと、もちろん、もっと綺麗になりたい。
 後……、これ、ここには書いといた方がいいかな(??)、ベッドの上ではどうしても女で在りたいって、さがはあるけれど。そこまで期待するのは特別な相手だけでも、アタシは構わない、って意味で書いておきましょう。

 日常的な時間で、普通に接してくれるご近所さんとか、営業ではあっても、女客として遇してくれる店員さんとかと、日常的なやりとりを重ねることで、自分のオンナ経験値が、少しずつ少しずつ溜まってきたのも、ほんとのこと。
 ささやかなことの累積だけど、アタシはそれが嬉しい。


 アタシの場合の優先順位は、社会全体に全面的にアクセプトを求めるよりは、自分が暮らしてる生活空間でのアクセプトの方が優先。優先度は重要度とはまた別なんだけど。
 アタシの場合は、そーゆーこと。

 ホームポジションは生活空間でも、できる範囲で、LGBTNPOとか、相互扶助グループとか、応援したいとは思っています。それも、近場からになるけれど。