MtFTGの自称

 アタシは、MtFTG(Male to Female Transgenderist)を自称してて。それは、「性自認はオトコな女装家」の人とは別路線って思いを込めた自称。
 同じようなことを言いたくて、デイリー女装とか、そーゆーことも言ってみてます。

 それって、ウケ専でお姉なゲイの人とどう違うの? ってゆーと……、あんまり違ったようには見えないわよね(笑)。特に、美容とかも気を使ってるタイプの人とだと、一見はあまり変わんなく見える。
 言動の上辺だけみてけば、女装するか、しないかくらいの違いしか見えないことでしょう。
 でも、お姉の人でも、たまに女装する人もいれば、生業としてゲイボーイやってるけど、内面はホモセクシュアルで、実は寝タチなんだってー、とか噂で有名な人とかもいるのよね。

  • 異性愛者向け解説:「ウケ専でお姉なゲイの人」=男性同性愛者だけど、オンナ言葉(お姉言葉)とかを使う、なよっとした感じの人で、しかもセックス時のロールがもっぱら“オンナ役”な人。でも、「ウケ専」と想像されても実はそうでもないとか、色々あるらしい。

 ただ、お姉なゲイの人と、親しく話せば、すぐわかることなんだけど。男性像や女性像は、すごく違うはず。
 実際、違うのだわ。
 前、鍼原神無のペンネームで、別話題の文章にちらっと書いたことあるんだけど。

 ゲイの人たちって、おしなべて、リポDのコマーシャル、好っきよね〜。あの「ファイトーッ、一発!!」てCM。

 アタシみたいなタイプは、ゲイの人とは、仲のいい友達にはなれるけど、深い仲にはなり難い。
 なんかの間違いで、いたしちゃったとしても(笑)、それはその場限りのことでしかあり得ない。

 なぜかって言うと、リポDのコマーシャルが繰り返し描く、「逞しい男同士が、互いに互いを助け合う」って男性像(理想の男性像)に、自分を重ね合わせたロマンとか、アタシはぜんぜんっ覚えないから。
 そりゃ、「カッコイイわねー」くらいは思ったり、思わなかったりするけど。基本的に他人事なんだわ。

 例えば、アタシは、人をほっとさせるような笑顔の男性には、すごく惹かれるしあこがれる。飄々とした感じの人なら言うことなし。遠山の金さんとか、雲のジュウザとかのタイプには、弱くって(笑)。メロリンキューてなっちゃう(笑)。

 これって、「性格の不一致」とかよりも、もっとずーっと根の深いもの。
 ゲイは同性愛者だけど、アタシはバイセクシュアル、ってことよりも、もっと生き方暮らし方への影響力は大きい。

 20日に書いたダイアリー「デイリー女装と性自認 - 佳那の日記」に、「女装は、アタシの性欲と直接関係してるわけではない。/アタシの性自認と関係してるのだわ。」て、書いてますけど。

 要するにそーゆーこと。

 アタシのセックス・ファンタジーや、性的ビヘイビヤー(behavior)と、間接的には関係してる。
 でも、性自認は、人が暮らしてくうえで、性的ビヘイビヤーに限らない広い範囲の言動に規定作用を及ぼす。

 それは、異性愛者でも同性愛者でも両性愛者でも違わないことのはず。規定の仕方は色々なんだけど、性自認が根本に近いところから規定作用を及ぼすことは違わないはず。