今週の“HARDtalk”:今週はリビア、チュニジアに関係したインタビューがことに観応えあった
BBCのロングランなインタビュー番組“HARDtalk”。
BBC WORLD NEWSの日本語放送でも観れる、辛口インタビュー番組で、マン・ツー・マンのディベートって感じの番組です。
30分枠、普段は、月〜金の日替わりプログラムとして放映。当たり外れもあるけど、平均点は高いと思います。
- 日本語の番組紹介ページはこちら⇒番組詳細「ハード・トーク HARDtalk」(BBC ワールドニュース)
- 英語の番組紹介ページはこちら⇒Programmes“HARDtalk”(BBC WORLD Service)
今週の月曜日(22日)、BBC WORLD NEWSの放送には、たびたび、リビアからトリポリ陥落の速報(BREAKING NEWS)が入りました。
関連して月曜日“HARDtalk”は、放送されなかったかもしれません。実は未確認なんですけど。
23日の火曜日から26日の金曜日にかけて、次のようなゲストを招いた番組が放送されました。
- 23日(火):U.S.の出版社フォーブスのCEOで、雑誌“Fobes”の編集長で共和党と関係の深い、スティーヴ・フォーブス(Steve Fobes)。
- 24日(水):U.K.出身の自転車競技プロ競技者、デヴィッド・ミラー(DAVID MILLAR)
- 25日(木):リビア人作家、ヒシャム・マタル(HISHAM MATAR)
- 26日(金):チュニジア暫定政権の現財務相、ジャルル・アヤド(JALLOUL AYED)
火曜から木曜までの放送分は、番組メインのスティーフェン・サッカー(Stephen Sackur)がインタビュー。
金曜日放送分は、スーダン生まれの女性キャスター、ゼィナ・バダウィ(Zeinab Badawi)がインタビュー。アタシ、バダウィってファンなんですよね。
今週放送の“HARDtalk”は、木曜(25日)放送の回と、金曜(26日)放送の回が観応えあったと思います。
リビアでは、トリポリが国民評議会側に奪取されましたし、チュニジアでは10月に議会選挙が予定されてます。それぞれタイミングのいいインタビューですよね。
23日(火)放送分では、U.S.の出版社フォーブスのCEO、スティーヴ・フォーブス(Steve Fobes)と、中継でトーク。共和党の大統領候補選に出馬したこともあるフォーブス氏は、アメリカ経済に対する世間の不審不安を否定。「あなたの自信には驚きますが」と、スティーフェン・サッカーはディベートを切り出す。
24日(水)放送分は、一流サイクリストでありながら、ドーピングによって、2年間活動を禁止されていたデヴィッド・ミラー(DAVID MILLAR)をゲストに、プロスポーツ選手と、ドーピングなどの誘惑について。
25日(木)放送分では、長く亡命していたリビア人作家、ヒシャム・マタル(HISHAM MATAR)がゲスト。ヒシャム・マタルは、リビア国民によるトリポリ奪取がみれてラッキーだったと、語りはじめ、自分が生きてる内にカダフィは死ぬことはわかっていたけれど、跡を息子が継ぐ可能性がずっと懸念だった、って趣旨のことを語る。
26日(金)放送分では、ゲストに招かれたチュニジア暫定政権の財務相、ジャルル・アヤド(JALLOUL AYED)にゼィナ・バダウィが、革命後8ヶ月たっても状況はあまり改善されていないようですが、と切り出し、新政権の苦境についてインタビューしていく。
25日放送分のハイライトにあたる部分をクリップした画像ファイルが、BBCのサイトから公開されてます。3分18秒ほどにクリップされたファイルは右に⇒ “Hisham Matar: Missing father could be dead or alive”
ビデオクリップに切り取られてるやりとりでは、スティーフェン・サッカーは、行方不明になって久しいヒシャム自身の父について訊いてる。反カダフィ派だったヒシャムの父は、カイロで暮らしていたけれど、エジプトの秘密警察に連行された後、カダフィ政権に引き渡され、消息を絶った、とのこと。
26日放送分のハイライトにあたる部分をクリップした画像ファイル(3分15秒ほど)は右に⇒ “Where are the ousted Tunisian president's assets?”
ビデオには、亡命したベン・アリー前大統領や旧政権関係者の裁判の話題が、前大統領及び親族の私的資産の話題に転じた後のやりとりがクリップされてる。総額100億ドルの資産が不明との説もあるけれどと訊くバダウィに、海外資産については調査中で今は見当もつかない、とアヤド財務相。