松沢重文神奈川県知事、都知事選立候補取りやめ。バカなことしたもんだわ。

 14日、松沢重文神奈川県知事が、次の統一地方選都知事選に出馬する予定だったのを、取りやめることを発表しました。
 アタシは、バカなことしたもんだわ、と思いました。


 報道によれば、石原慎太郎都知事が4選に出馬することになったので、譲ったって話ですけど。
 松沢知事、石原慎太郎さんが4選出馬を公にした当初は「選挙で競いたい」みたいに言ってましたよね。
 アタシは、神奈川県民で、都民じゃぁないけど、選挙で競った方がよかったと思うな。
 競って、石原構想の首都圏連合が、どんなもんだか、少しでもはっきりさせればよかったのに。

 例えば、石原都知事原発推進派だけど、松沢さんはどうしていきたいのか、とかね。


 アタシが思うには、政治家としては松沢重文さんの方が、石原さんよりもマダマシだろうと思いますね。

 例えば、松沢知事は、神奈川県のEV(電気自動車)の普及を行政が誘導する政策を採用しました。
 公用車にEV車を導入すると同時に、EV用のインフラ整備プランも打ち出した。

 これを、石原都知事と比べれば、2004年に強引に導入しただけのディーゼル規制を、いつまでも手柄のように誇ってる政治家と松沢氏では、将来性、将来への展望が違うことは明白だと思う。
 ディーゼル規制はしないよりした方がよかったのかもしれませんけど。実効性が疑わしいですよね。
 EVを公用車から導入って、市場誘導手法をみても、松沢知事のやり方の方が、ずっとスマート。


 ここで、はっきり書くと、アタシは、松沢県知事が、石原都知事に同調して唱えてる首都圏連合の構想には反対です。地域連合自体は、いいと思ってますが。「東京から日本を変える」って地域連合構想は、地方自治体連合の構想としては、欠陥品だと思っています。
 例えば、阪神淡路大震災を期に結成された関西広域連合、ああいう路線の方がいいと思うんですね。
 地方自治体としてできることをまず、打ち出す。そのために中央官庁の余計な規制は止めてくれ、とか言う順番。
 石原構想の首都圏連合は、発想が逆になってるんですよね。

 それでも、アタシ、松沢県知事の方が、石原都知事よりも、まだマシだとは思うな。将来性だってあるし。
 石原さん、もし4選で当選しちゃったら、4期で通年16年ですよ。長すぎでしょう、いくらなんでも。はっきり書けば、3期12年でも長すぎだったと思うもん、アタシ的には。
 満期を勤め終わる頃には、82歳ですよ。


 アタシのマブダチに有権者都民がいて。神奈川県民のアタシ、こないだ「今度の選挙、どうすんの?」って訊いたんですよね。そしたら「難しいよな……ババ抜きみたいな選挙だから」だって。
 都民の人には悪いけど、あまりに実感こもってて、思わず笑っちゃったわ。

 その時、マブダチにも言ったんですけど。有権者都民のみなさんには、今回、引退を言ってた石原さんを強引に担ぎ出した人たちが、どういう政治勢力なのか、よく見て投票してほしいな。
 なんつっても、わが国に首都の知事選挙ですから、有権者じゃぁないけど、書かせてもらいます。

 アタシが思うには、今回、石原慎太郎さんを「担ぎ出した人たち」ってのは、ぶっちゃけ、自民党公明党だと思うんですけど。
 きっと、「選挙で競いたい」って言ってた松沢さんに、出馬を取りやめるよう説き伏せた人たちと、同じ勢力でしょうね。

 自民、公明って、国会の解散もせずに、自分たちの都合だけで次々首相を変えてって国民の大勢から愛想つかされたのついこないだなのに。まだ、懲りてないんですね。