結局、石原現都知事の進退は、11日まではっきりされない、らしいけど……

 22日に、石原慎太郎現都知事が、次の都知事選には出馬しない意向、って報じられて
 その後、自民党が出馬を要請とか、なんだとかも、報じられてきて
 未だに、報道が錯綜してる。

 「未だに」って言うのは、来月の都知事選挙の告示日は、今月の24日だからです。
 アタシは有権者都民じゃぁないけど。首都圏で隣接した県の県民ではあるし。なんつっても、わが国の首都の知事を選ぶ選挙なんだし、気にはなります。
 もうそろそろ選挙の争点はっきりさせてって欲しいのだわ。
 選挙民が、候補の唱える政策を比較して、考えて、選ぶ余裕がなくなるじゃぁないですか。
 有権者都民でなくても、考えたい人、アタシだけではないでしょうに。


 本日(4日)の夕方、地上波のNHK総合で放送された「首都圏ネットワーク」では、「今日、自民党の東京都連が、都連幹事長から、現都知事に正式に出馬を要請」と報道。石原都知事は「(自民党への)解答を保留した、とのことです」って報じられて。
 石原都知事NHKのカメラに向かっては「進退については、3月11日に申します」と述べてた。

 ところが、同じ本日夜、TokyoMXのニュース番組では、「石原知事はきょう夕方、来月(4月)10日に投票が行われる都知事選への不出馬を示唆しました」と報道。ただし、こちらでも、石原都知事「11日にちゃんと言います」と述べた旨も報じられてます。

 ちなみに、11日ってのは、都議会の日程上、今期最終日と予定されてる日です。


 もう、ほんと石原氏って、政治家としては我侭よね(苦笑)。
 選挙民の便宜よりも、応援団(自民党東京都連)の都合優先ってわけなんだわ。
 こんなギリギリまで現知事が進退を保留してたら、選挙の争点だって、有権者にわかりやすく明確化される余裕がどんどん減っていくじゃない。

 同じような政治家の我侭さ、内輪優先、「石原氏に限ったことじゃぁない」って言わるかもだけど。仮にそうだとしても、有権者が仕方ないとか思っていいことじゃぁないわよね。


 でも、この件は、アタシ、石原知事の我侭さよりも、自民党東京都連の姿勢の方に強く不審感を覚えたな。
 NHKの報道によれば、自民党側では「石原氏以外に、都知事の適任者がいない」って考えで、4選出馬を要請したんだそうです。
 だとしたら、自民党は、4期16年って長期政権の弊害についてどう考えるのか、とか、4期め終了時82歳って高齢知事になられることについて、どう考えてるのか、説明すべきだと思う。

 神奈川県民であるアタシは、都知事選の有権者ではないですけど。
 ここまで書くのには理由があります。
 3月3日付けでYOMIURI ONLINEが報じた報道によれば、石原都知事3日に、自民側に対し、高齢と体力への懸念を理由に、出馬しない意向を伝えたと報じられました。
 同じ報道で、石原氏「東京の指揮官というのはいざという時に10階まで駆け上がらなければいけない。自分にはそれができない」と語ったという、とも報じられてたんです。

 アタシは、この談話「東京の指揮官というのはいざという時に10階まで駆け上がらなければいけない」ってのは、ご本人がヨットマンで、スパルタ式教育が大好きな石原都知事の、本音だと思うんだわ。
 何より「東京の指揮官」って言い方が、ミリタリー大好きな、石原氏らしい物言いじゃぁないですか。

 だから、ご本人が「それができない」とまで言ってるとこを、押して、出馬を要請した形の自民党東京都連の姿勢は不審。

 それから、同じNHK首都圏ネットワーク」で報じられた、民主党東京都連が会見で公にした方針にも、ふがいなさを感じちゃいました。
 報道された、民主党都連のコメントは「都知事選挙の候補者はまだ決まっていないが、単独の推薦候補を出さないと決めたわけではなく、引き続き支援する候補者を探している段階」なんだそうです。

 有権者都民でないアタシが言うのもなんだけど、首都の知事の選挙なんですから、もう選挙の争点を明確に打ち出した方が、いいはず。そこんとこで、どうしてもふがいなさは感じてしまいました。