リビア情勢、緊迫

 21日月曜、午前8時からの枠のBBC“World Features”は、BREAKIN NEWS(速報)。リビアの国営放送に出演したカダフィ氏の息子の演説を放送。
 リビア情勢については、現地の情報統制が厳しいものの、断片的な報道をみても、数日前から民衆側の抗議活動と体制側の治安活動の対立が激化している様子は伺われていた。

 9時からの“World Features”枠では、リビア東部で地中海に面した主要地方都市ベンガジから、政府側の支配力が排除された様子が報道された。
 つまり、カダフィ氏の息子のTV演説は、この“ベンガジ開放”に応じた声明発表だったわけよね。


 21日当日は、カダフィ氏の息子のTV演説が放映された前後、BBCでも他の各国メディアでも、「カダフィ氏がリビア国外に亡命したかもしれない」という情報も、疑問符付で報じられた(後日、これは誤った憶測だったことがはっきりした。


 ともかく、エジプトの騒乱や、バーレーンの騒乱などに比べると、切れ切れの報道が多い感じのリビア情勢。
 21日の時点では、マルタに緊急着陸した空軍機のパイロットが亡命を希望、や、U.K.のリビア大使館が、国旗を旧王国時代のものに掛け代え、などの報道が、確度の高い報道だろうと思える。
 そして、この2つの確度の高い報道だけでも、リビア情勢がただごとではない展開に陥っていることを、推測させる。