BBC WORLD NEWS:「成功するフラッシュモブを仕込む方法」って(笑)

 BBC WORLD NEWSで週末に組まれてる番組枠、“World Features”。日本で視聴できるCSの番組表だと、土、日、月(午前中)に30分枠が何度も組まれてます。

 “World Features”の放送枠内で、「Reporters(レポーターズ)」と、U.K.の1週間の主要ニュース「UKレポート」が“World Features”のそれぞれが、何度かずつリピート放映される形。
 “Reporters”の方は、1週間の「ワールド・ニュース(World News)」などからセレクトされた現地レポートに、スタジオでの解説も交えて構成した番組。“BBC WORLD NEWS”の週間セレクションって言うと、言いすぎかもだけど、そんな趣も感じる番組です。
 NHK総合(地上波)で週末にやってる「海外ネットワーク」に、構成は似てるけど、内容はかなり違うと思う。

  • 番組のオフィシャル・サイト(英文)は右に。⇒ Reporters


 先週の“REPORTERS”で放映された現地レポートのクリップは、次の4本(実際は都合5、6本??)。

  • リビア西部で包囲されているミスラタからのレポート。
  • ブラジルに広まる、安価低劣な麻薬オキシのレポート。
  • 日本のいわゆる“原発シニア隊”(福島原発暴発阻止プロジェクト)についての取材レポート。
  • U.K.(イギリス)のロンドンから、フラッシュ・モブ式音楽パフォーマンスのニュース。

 今週の“REPORTERS”で報じられたニュース。日本人だと、どうしても、いわゆる“原発シニア隊”(正式名称=福島原発暴発阻止プロジェクト)についての取材レポートが気になると思います。
 番組で放送された画像レポートに概ね近いファイル(3分ちょい)は、右に⇒ “Japan nuclear crisis: Pensioners seek work at Fukushima”

 実際に、“REPORTERS”で放送された画像レポートは、上のファイルよりもうちょっと長かったんですけど、多分、アーガイブされてない取材画像も併せて構成されてたのかな(??)と思います。
 てゆーのも、上のレポートを報じてるレポーター(Roland Buerk)の署名記事“Japan pensioners volunteer to tackle nuclear crisis”に、番組で放送されてたけど、上の画像ファイルでは報じられてない“シニア隊”メンバーについての取材も言及されてるからです。

 後、上記画像ファイル探してる間にみつけた、日本の節電を報じてる画像ファイルも紹介⇒ “Japanese told to save electricity in wake of earthquake”
 こっちの1分半弱の画像ファイルの方が、BBC WORLDの現地レポートらしい、臨場感とウィットを兼ね備えた画像レポートになってます(番組では放送されなかったですけど)。


 今週の“REPORTERS”では、観てるだけで笑いがこみ上げてくる、楽しいレポート「ロンドンから、フラッシュ・モブ式音楽パフォーマンスのニュース」が報じられてて。これは、個人的に是非、ご紹介したいです。

 フェイスブックで集まったグループが、ロンドンの広場とかで、突然、ビートルズ・ナンバーの合唱をはじめると、あたりにいた人たちも一緒なって合唱。ひとしきり音楽を楽しむと、さっさと解散してくってパフォーマンスの取材報道(笑)。

 “How to organise a successful flashmob event”
 「成功するフラッシュモブを仕込む方法」って(笑)。


 アタシ、最初このニュース観た時、「もし、日本でこーゆーパフォーマンスがあったとしても、こんなふうには報じられないわよね、多分」とか思ったんですよね。
 えーっと、もうちょっとオチャラけた感じで報じられちゃうか、逆に真面目ぶって「いかがなものか」みたいな締めで報じられるか、どっちかじゃぁ……、みたいに思ったんですけど……。

 紹介した画像ファイル探してて、BBCのアーガイブから、もっとアホな画像ファイル見つけちゃって(笑)。

 1つは、40秒弱の“Santa 'flash-mob' in London”
 これは、去年(2010年)の12月にアーガイブされた画像ファイル。

 Hundreds of people dressed as Father Christmas have descended without warning on Liverpool Street Station.
 The flash-mob, dressed in red robes and white beards, claimed to have no agenda other than "spreading cheer".

(サンタさんの格好をした数百人が、突然、予告なくリバプール通りの駅をに押しかけた。紅い服を着て、白い髭をたくわえたフラッシュモブたちの行動予定は、「おめでとう」を告げることだけだった)

 も1つ見つけたのは、25秒の“Hundreds in flashmob pillow fight”
 こっちは、2009年の11月にアーガイブされた画像ファイル。

 Hundreds of people have taken part in a pillow fight organised through social networking sites.
 An estimated 400 pillow fighters joined in a melee of flying feathers in the centre of Plymouth.
 The 10-minute fight, arranged through the Flashmob website, was watched by about 15 police, with no arrests.
(数百人が、ソーシャル・ネットワークで仕掛けられた“枕投げ”に参戦。およそ400人ほどが、南西イングランドプリマス市街で、羽毛枕で互いをはたきあった。予定されていた10分ほどの枕投げは、15人ほどの警官に監視されたが、逮捕者は出なかった)

 ……これって、報道がどうこう言う以前の国民性の違いの方が大きそうね(笑)。アホだけど、楽しそうだわ♪
 考えてみれば、毎年のエイプリル・フールにそ知らぬ顔して、アホなイベントや嘘ニュースしかけるお国柄だもんねー(笑)。


 さて、今週放送されたレポートでは、リビア関連のものも注目されました。ミスラタ攻防関連の続報現地レポートだったんで、これは気になります。
 番組で流されたのは、実際は、次の2本の現地レポートを構成したものだったようです。

 それから、先週末U.K.軍が、NATOリビア空爆に投入した戦闘ヘリ(アパッチ)についての3分弱の報道レポート、“Libya: UK Apache helicopters used in Nato attacks”、及び、アパッチのパイロットの談話をクリップした1分弱の画像ファイル、“Apache pilot talks about Libya mission”にも、興味深いものがありました。
 やっぱり、どちらも、番組では放送されなかったものですけれど。