「サンデー・フロントライン」(テレ朝)は、頑張ってちょ〜だい☆
28日の午前中、テレビ朝日の「サンデー・フロントライン」で、政治学者の姜尚中さんが、福島原発の事故の報道について、概略、技術屋さんの専門言語を、日常的な生活言語に翻訳する必要がある、て意味のことを、しみじみ言ってられてて。
そうでないと、無用な不安感が増すって意見だった、とアタシは解しました。
同じようなことは、テレ朝以外のTV局に出てるコメンテーターやキャスターも言ってるし。同じように感じてる人は、アタシだけではないと思うけれど。
それにしても、姜尚中さんの言葉のしみじみした感じは印象深かったです。
って言うのも、姜尚中さんは、他のTV番組に出てる時でも、あるいは一般向けの新書本を書かれている時でも、政治学や政治思想史の専門的な言語を、日常言語のセンスに翻訳することに心を砕いてられるから。アタシにはそう思えます。
専門用語って、用語が使われる専門的な必要性があるから生まれるし、使われるわけだけど。
その必要性は、限られた専門家の間では大事でも、門外漢には二の次、三の次。これって、ある意味当然のこと。
姜尚中さんは、そうしたことを、ご自分の専門分野についてはよくわかってらて。だからこそ、TVに出たりする時は、政治学や政治思想について、噛み砕いた言葉を使うことに心を割いてられる。
「サンデー・フロントライン」での、しみじみした感じのコメントは、そんな姜さんならではのものだった、と思うんです。
原子力発電所も、政治も、専門家の間でだけ通じる言語で解説されても困る点は、割と似てる。
政治はソフトウェアだけど、原子力発電所はハードウェアだから、専門用語でいいのだ、みたいな意見は、専門バカって奴でさ。
リスク管理のマニュアルなんて、ハードウェアだけの問題ではないことをハッキリさせちゃったのが、好ましいことではないけど、今回の福島原発事故なわけじゃん。
「ヒューマン・エラーです」って何が言いたいのよ、「うっかりしてました」って言ってごらん、ブツから、みたいな(苦笑)。
ところで、情けなかったのは、番組で姜尚中さんと相い対してた、テレ朝の男性キャスター。
技術屋さんの専門言語を、日常的な生活言語に翻訳する必要があるって、姜さんの言葉に、「そうですね」って深くうなずく、だけ……。
だめじゃーん。そこで「それは報道メディアの仕事です」とか言えば、男があがったのに(笑)。
熟女の悪情けで、キャスターさんの名前はあげないどいてあげます。でも、田原総一朗さんなら、なんかそういった受け答えをしたと思うんだわ、アタシ。
(田原さんは、前番組「サンデープロジェクト」の総合進行役だったの)
頑張ってよね、ほんとに。