なぜ、都青少年健全育成条例は改悪(改訂)されたのか??

 東京都で、改悪された青少年健全育成条例が成立したわけで。
 東京都青少年健全育成審議会の審議は公開審議にされるべき、って意見は昨日付けの日付で書きました
(実際は、この記事と同じく17日に書いてるんですけど)

 健全育成審議会の公開/非公開がどうなろうと、条例に反対の立場の人は、それぞれができる範囲で、条例の恣意的運用がなされないか、チェックしてくといいですね。

 その場合、チェックポイントは2つあると思えます。
 1つは、改悪された条例の条文が不当に拡大解釈されて適用されないか。
 もう1つは、成人指定された商品が、改悪前の、旧条例の条文で、規制できないものだったかどうか?


 条例改悪推進派は「成人指定の区分陳列は当然」など、世間向けのリップサービスを展開していますが。これは、アタシには、来るべき選挙を前にした票集め、人気取りのパフォーマンスにしか思えない。

 なぜか。
 アタシは「コミックやアニメの商品にもゾーニングやレーティングはあっても構わない」立場ですので、言ってしまいますが。
 改悪推進派が、表立って言ってきた規制の狙いについては、旧条例でも成人指定可能な範囲についてばかりと思えます。


 様々な疑問、反論にも関わらず、無理やりなごり押しで、条例改訂を推し進めたからには、旧条例では有害指定できなかった商品も新たに、指定しようとの意図が隠されているとしか思えません。
(ここで、例えば石原都知事ご本人が語った使命感などが注目されるのですが。この記事では、置いておきます)

 例えば、改悪以前の条例でも充分対処可能な成人向け商品の指定を、都は怠ってきている、といった経緯は、大多数の有権者都民に浸透してないだろうと思えます。
 こうしたことは、「どんな規制も反対」の立場の人には言いづらいのかもしれませんが。アタシは繰り返し言っていったほうがいいと思います。

 例えば、自民党の三橋まさつぐ都議は、都議としてのサイト「陳列規制は当然」との記事を公開していますが、「改悪以前の条例でも充分対処可能な成人向け商品を、都は指定を怠ってきてる」ことには一切言及せず、まるで新たに必要が生じているから、条例が改訂(改悪)されたかのような書きっぷりです。
 この書きっぷりは、アタシには、有権者を舐めきった言いくるめに思える。欺瞞的とすら言えるでしょう。


 三橋まさつぐ都議に限りませんが、もし「以前の条例でも対処不能な状況がある」のだとしたら、それがどんな状況なのか、推進派まずその説明からはじめるべきだったでしょう。

(この記事は、12月17日に書きました)